🐈⬛第3話
子猫の体が温まって、だいたいの月齢の見当もついてきた。

動物病院、いつ連れて行ったら行ったらいいのかな……
どこがいい?いくらかかるの?
と、次々と疑問が浮かんできませんか?大丈夫です。
この記事を読めば、病院選びから費用の準備まで、ひとつずつクリアにできます。
「見た目は元気そうだから、もう少し様子を見てから……」
と思っているなら、今すぐその考えは手放してください。
外で生まれた子猫は、元気そうに見えていても、ノミやダニがいたり、
お腹の中に寄生虫が潜んでいたりすることがほとんどです。
早めの受診が、その子の命を守ることに直結します。
必ず一度、かかりつけとなる動物病院の獣医師にしっかり診てもらいましょう。
子猫を動物病院へ連れて行くタイミングと持ち物
拾ってから「24時間以内」の受診が理想

体が温まって水分も補給できていれば、拾った翌日の午前中を目標に、
まずは動物病院へ予約の電話を入れましょう。
病院の受付のときに
『ペット禁止の賃貸なので、里親を探すまでの一時保護です』
と正直に伝えたら、先生がとても応援してくれて、
ノミ駆除のタイミングなどを一緒に考えてくれました。
隠さず相談して大丈夫です!
ただし、以下のような状態のときは24時間待たずに、
今すぐ夜間救急の動物病院などへ連絡してください。
- 呼吸が荒い、または口を開けて息をしている
- 下痢や嘔吐が止まらない
- 目やにや鼻水がひどく、ほとんど目が開いていない
- 体が冷たく、温めても改善しない
「大げさかな」と思う必要はまったくありません。
子猫の体はとても小さく、状態の変化が人間や成猫に比べて驚くほど早いのです。
少しでも「おかしいな」と感じたら、迷わずすぐに動いてください。
当日の持ち物チェックリスト
病院へ向かう前に、以下の道具を用意しておきましょう。
【洗濯ネット】

こっちもパニックなら、子猫だって
「どこに連れて行くの?!」と、なっているかもしれません。
大きめの洗濯ネットの中に子猫を入れておくと、爪切りや耳掃除、動物病院への移動時に暴れるのを防ぎ、
診察中も獣医さんにしっかり診ていただくことができます。
狭い場所を好む猫の習性を利用し、ネットに入れることで落ち着かせることができます。
わたしは猫動画をよく観るので、なぜかこれだけは覚えていました。
(洗濯ネット筒状)
【キャリーまたは段ボール箱】
専用のキャリーがない場合は、フタのできる段ボール箱で十分です。
底にタオルや古いTシャツを敷いて、子猫が滑らず、体温を保てるようにしておきましょう。
穴を数か所開けて、通気を確保するのも忘れずに。
1つあると病院やお出かけにずっと使える、軽量で安心な子猫用キャリーバッグ。
(ペットキャリープラスチック)
【タオル・バスタオル】
保温と安心感のために、1〜2枚用意しておくと安心です。
病院内での診察台に敷いてもらうこともできます。
【拾ったときの状況メモ】
以下の内容を、メモ用紙やスマホのメモアプリに書き留めておきましょう。
担当の獣医師は、子猫の年齢の推測や健康状態の判断に、保護時の情報をとても参考にします。
・いつ・どこで拾ったか(日時と場所)
・拾った時の様子(鳴いていた、ぐったりしていた、など)
・その後の様子の変化
・食事や水分を与えたか、与えたなら何をどれくらい与えたか
「こんな細かいこと、必要?」
と思うかもしれませんが、獣医師にとっては診断の大切なヒントになります。
思い出せる範囲でメモしておきましょう。
【重要】もし「うんち」が出ていればラップに包んで持参する
外で生まれた子猫は、お腹の中に寄生虫を持っているケースがとても多いです。
実際、我が家のにゃん太郎のときも、検便をしたら見事にお腹に虫がいました(笑)。
お腹の健康のためにも、うんちが出たらぜひ持っていきましょう!
【うんちの保存方法】
・採れたてのものをラップで包み、小さなジッパーバッグや空の容器などに入れる
・採取から4〜5時間以内に病院へ持参するのが理想
・量は少しでも(米粒3〜4粒程度)大丈夫です
※もし排泄がまだない場合は、「まだうんちが出ていません」と受診時に伝えればOKです。
子猫に優しい「動物病院」の失敗しない選び方
自宅から無理なく通える距離にあるか(徒歩・車で15分圏内が理想)
動物病院選びで、まず最初に確認したいのが通いやすさです。
子猫の保護生活が始まると、最初の数か月は受診の機会が思いのほか多くなります。
わたしが子猫を保護した時は、猫風邪を治すところから始まりました。
猫風邪って結構長引くんですよ。1ヶ月くらいかかった記憶があります。

猫風邪が治りかけてきたら今度はワクチン接種に向けて体重ふやす作戦を考えたり。
検便、ワクチン接種…今思えば大変だった気がします。
あんまり覚えていないけど。そして、病院へは子猫持参で自転車で通っていました。
でも、あのとき
『とにかく家から一番近い病院』
に駆け込めたから、パニックにならずに治療を続けられたんだと思います。
距離の近さは本当に正義です!
「いざ」というときに遠い病院だと、かなりの負担になります。
できれば車や自転車で15分以内、徒歩でも行ける距離に一軒、かかりつけを持てると理想的です。
仮に子猫が元気になったとしても、いつ容態が急変するかわからない。
最初から100点満点の病院を探す必要はありません。
「緊急時にすぐ駆け込める距離にある」こと自体が、すでに大きな安心です。

いざという時安心だよ
「猫専用の待合室」や「キャットフレンドリー」の表記があるか
Googleマップのレビューは参考になりますが、それだけで決めるのはもったいないです。
特に子猫の場合は、病院内でのストレスをできるだけ減らしてあげることが大切なので、
以下のポイントも確認してみましょう。
猫専用の待合室や診察室がある
待合室で大きな犬と鉢合わせると、
子猫にとって非常に大きなストレスになります。猫と犬を分けて待てる動物病院は、それだけで猫ちゃんへの配慮がある証拠です。
「キャットフレンドリークリニック(CFC)」の認定や表記がある
国際猫医学会(ISFM)が認定する制度で、猫の診察に特化したトレーニングを受けた病院です。
ホームページや院内の表示に「キャットフレンドリー」と書いてあれば、
猫の扱いに慣れた信頼できる病院と判断できます。
スタッフが猫を怖がらせない、穏やかな扱いをしてくれるか
初診時に、スタッフさんが子猫にどんなふうに接するか、ぜひ観察してみてください。
焦らず、低い声でゆっくり話しかけてくれる病院は、それだけで信頼のサインです。
費用や治療方針を事前にしっかり説明してくれるか
「気がついたら思っていたより高額になっていた」
「何の検査か説明がないまま進んでいた」
……こんな経験をした飼い主さんの声は少なくありません。
初診時に、以下のような丁寧な対応をしてくれる病院はとても信頼できます。
・検査や処置の前に「これをする理由」と「おおよその費用」を教えてくれる
・「今すぐ必要な処置」と「急がない処置」をきちんと分けて説明してくれる
・質問しやすい雰囲気がある特に保護したての子猫は、何かと検査が多くなります。
不安な場合は、
「今日はどんな検査が必要で、費用の目安はどのくらいになりますか?」
と、受診前や受付の時に事前に確認してみることもおすすめです。
きちんと答えてくれる病院は、それだけで安心できます。
ぶっちゃけいくらかかる?「初診費用」のリアルな目安
「動物病院って、いくらかかるんだろう……」
と不安に思っている方、多いと思います。
わたしも病院に連れて行ったあと、賢者モードになりました。
一般的な目安を正直に数字でお伝えします。
初診料・診察料の相場:約1,500円〜3,000円
病院によって差がありますが、
初診料と基本の診察料を合わせて、1,500円〜3,000円程度が相場です。
これに加えて、その日に必要な検査や処置の費用がプラスされます。
検査・処置にかかる費用の目安

■ 検便
約1,000円〜2,000円お腹の中に寄生虫がいないか調べる検査です。
外で拾った子猫には必須といっても過言ではありません。
うんちを持参できればその場ですぐ結果が出ることが多く、お薬の処方もスムーズです。
■ ノミ・ダニ駆除薬(スポットタイプ)
約1,500円〜2,000円首の後ろに皮膚に垂らすタイプの薬(スポットオン製剤)です。
外にいた子猫はほぼノミを持っています。
目視では見つけにくいことも多いので、獣医師に判断してもらって正しく処方してもらいましょう。
■ 猫エイズ・白血病のウイルス検査
検査(約4,000円〜6,000円)
外にいた子猫の場合、将来的に受けることになる大切な検査です。
ただ、子猫があまりにも小さすぎると正確な結果が出ないため、初診の日にいきなり検査することは滅多にありません。まずは先生に
『ウイルス検査はいつ頃やればいいですか?』
とスケジュールを相談してみるだけで十分です。
【合計】最初の受診は「5,000円〜1万円」握りしめていけば安心!
上記をすべて合計すると、初回の受診費用は5,000円〜10,000円前後が目安になります。
検査内容や病院によって多少の差はありますが、
「1万円あれば足りなくて困ることはないはず」
と思っておいてください。もしその場で予算が心配なら、
「今日は最低限必要な処置をお願いしたい」
と正直に伝えてOKです。
良い獣医師なら
「今日は必須のもの」と「次回でいいもの」を一緒に整理してくれます。
突発的な出費に備えて貯金(猫貯金)をしておこう
注意:動物病院は全額自己負担です。
ぶっちゃけ実費はきついです(笑)。
もしこれから家族として迎えるなら、人間の医療費とは違って
『100%自己負担』になることだけは覚悟しておきましょう。
私はにゃん太郎の保護を始めてから、毎月少しずつ『猫貯金』をするようになりました。
いざという時の備え、ガチで大事です。
まとめ:まず動いて、一緒に乗り越えていきましょう
初めて子猫を保護したときの、大切なチェックポイントをまとめました。
✅【受診タイミング】保護から24時間以内が理想(衰弱時は即夜間救急)
✅【当日の持ち物】段ボール・タオル・状況メモ・うんち(あればラップに包む)
✅【病院の選び方】通いやすい距離・猫への配慮・説明の丁寧さで選ぶ
✅【初診費用の目安】5,000円〜10,000円を準備しておけば安心
✅ 【猫貯金】 動物病院は100%自己負担。いざという時のために今から備えておこう
小さな命と向き合いながら、「何が正解か」を探し続けているあなたは、
すでに十分に優しい保護者です。動物病院は怖い場所ではありません。
あなたとその子猫を助けてくれる、心強い味方です。
一歩踏み出してみましょう。きっと大丈夫です。
先生に聞きたいことは、遠慮なくメモして持っていきましょう。
「こんなこと聞いていいのかな」なんて気にしなくて大丈夫!
子猫のためを思っての質問を、嫌がる獣医師さんはいません。
無事に病院での受診が終わったら、次はいよいよお家での本格的なお世話が始まります。
特に生後間もない子猫の命を繋ぐためには、毎日のミルクと排泄のお手伝いが最初の壁です。
次の『子猫用ミルクの正しい飲ませ方と排泄ガイド』で、失敗しないコツを詳しく解説します。」


