🐈⬛第7話
突然の子猫保護、お疲れさまです。
「とりあえず保護はしたけれど、トイレはどうすれば?ニオイが出たらどうしよう……」
と、不安な気持ちで検索してここにたどり着いた方も多いと思います。

ペット禁止の賃貸での一時保護は、子猫のケアだけでなく
「部屋への影響をどう最小限にするか」
という問題も同時進行で考えなければなりません。
この記事では、トイレのしつけとニオイ・汚れ対策を中心に、
短期保護でも実践しやすい方法を具体的に解説します。
子猫用の「トイレトレー」と「猫砂」の失敗しない選び方
またぎやすい「子猫専用(ふちが低い)トレー」を選ぶ
子猫のトイレ選びで最初に確認したいのは、トレーのふちの高さです。
一般的な猫用トイレは砂が外に飛び散るのを防ぐため、ふちが高めに作られています。
しかし子猫、特に生後2〜3ヶ月頃までの小さな子は足腰がまだしっかりしていないため、
ふちが高いと自力でまたげずにトイレの外で粗相してしまうことがあります。
選ぶポイントは以下の通りです。
- ふちの高さが5〜8cm程度のもの(子猫が自分でまたげる高さ)
- 底面が広めで安定しているもの(中でくるくる回れる余裕があると◎)
- プラスチック素材で表面がなめらか、汚れが染み込みにくいもの
100円ショップで売っている浅めの収納トレーや、猫砂用の平型トレーで代用することも可能です。
一時保護が目的であれば、まずは手に入りやすいものでスタートして構いません。
猫砂の素材どれがいい?(最初は細かくて自然に近い「鉱物系」か「おから系」がおすすめ)
猫砂には大きく分けて以下のような種類があります。
| 種類 | 特徴 | ニオイ対策 |
|---|---|---|
| 鉱物系(ベントナイト) | 固まりやすく本能に近い感触 | 普通〜やや弱め |
| おから系 | 流せるものが多く処理が楽 | 中程度 |
| シリカゲル系 | 吸収力が高い | 強め |
| 木製チップ・ひのき系 | 粒が大きく肉球に挟まりにくい | 非常に強い |
一般的に「猫が本能的に受け入れやすい砂」として最初に勧められるのは、
細かい粒の鉱物系かおから系です。
野生環境での砂や土に感触が近いため、
初めての子猫でもトイレとして認識しやすいというメリットがあります。

ただ、賃貸での一時保護という条件では、もう一つ重要な要素が加わります。
それがニオイです。
正直に言うと、私自身は最初に細かい鉱物系の砂を試しました。
ところが保護した子猫が砂を掘るたびに肉球の間に砂が挟まるのが嫌だったようで、
しきりに足を振ったり、トイレの外に飛び出てしまったり。
おまけに部屋中に砂が散らばって、掃除が大変でした。
そこで行き着いたのが、大きめのひのきチップ(木製チップ)タイプの猫砂です。
- 粒が大きいので肉球に挟まりにくく、子猫が嫌がりにくい
- ひのきの天然成分が消臭してくれるため、ニオイ対策として非常に優秀
- 砂が飛び散りにくく、部屋が汚れにくい
「細かい砂じゃないと猫が使わないのでは?」
と思うかもしれませんが、子猫は意外と順応性が高く、
最初からひのきチップを使っても問題なく受け入れてくれることが多いです。
「自分の匂いがついた場所=トイレ」
と認識するので、粒の大きさよりも最初にしっかりトイレを覚えさせることの方が大切です。
ニオイに悩んでいる方は、一般的な細かい砂にこだわらず、
ひのきチップなどの木製チップ系も検討してみてください。
おすすめの子猫用トイレセット
子猫のトイレデビューには、
「ふちの低いトレー+消臭力の高い猫砂」をセットで準備するのが一番スムーズです。
一時保護の場合、できるだけシンプルで洗いやすいオープントレーが管理も楽でおすすめです。
システムトイレのような多機能なものは本格的に飼育が決まってから検討すれば十分です。
私はこのトイレを買って使ってたんですが、すのこがついているのですのこの下にペットシート敷いてました。
(エステーにゃんとも)
誰でもできる!子猫へのトイレのしつけ手順
サインを見逃さない(床の匂いをクンクン嗅ぐ、そわそわし始める、ご飯を食べた直後など)

子猫のトイレトレーニングは、タイミングを見計らうことがほぼすべてと言っても過言ではありません。
子猫は「トイレに行きたい」というサインを体で出しています。
よく見られるサインはこちらです。
床や隅の匂いをしきりに嗅ぎながらうろうろする
- 落ち着かない様子でそわそわし始める
- 急に動きが止まり、踏ん張るような姿勢をとる
- 食後5〜15分(子猫は食べた直後にトイレに行くことが多い)
特に食後は高確率でトイレに行きます。
ご飯を食べさせたらすぐに目を離さないようにしておくと、しつけがグッとスムーズになります。
サインが出たら、無言で優しくトイレトレーの上に乗せる
サインを確認したら、
声をかけず、静かにそっと子猫を抱き上げてトイレトレーの上に置いてあげてください。
このときのポイントは2つです。
① 無言でそっと乗せる
「トイレだよ〜!」と声をかけたくなりますが、
子猫は突然声をかけられると驚いて排泄どころではなくなってしまいます。
静かに、落ち着いた動作で置いてあげましょう。
私は子猫がご飯食べ終わるまでガン見してました。
そして食べ終わるのを見計らってすかさずトイレにちょこんと座らせる。
これを何回か繰り返していた記憶があります。
② うまくできたら、すぐに小さな声で褒める
トイレでちゃんと排泄できたら、
「えらかったね」と穏やかな声で撫でてあげてください。
大げさに騒ぐ必要はなく、子猫が「ここでするといいことがある」と感じてくれれば十分です。
これを数回繰り返すだけで、多くの子猫は自分からトイレに向かうようになります。
もし失敗(粗相)しても、絶対に怒ってはいけない理由(隠れてするようになります)
粗相をしてしまったとき、思わず「ダメ!」と声を荒げたくなる気持ちはよく分かります。
でも、これは絶対にやってはいけない対応です。
猫は「叱られた」という経験から学ぶことができません。
代わりに覚えるのは「この人の前でトイレをすると怖いことが起きる」という恐怖です。
その結果、飼い主の見ていない場所、隠れた場所でするようになってしまいます。
ベッドの下、クローゼットの中、発見が遅れるような場所を選ぶようになるため、
むしろ賃貸へのダメージが大きくなってしまいます。
粗相をしてしまったときの正しい対応は以下の通りです。
子猫には何も言わず、その場から離す
後述の酵素消臭剤でニオイをしっかり取り除く(ニオイが残ると同じ場所でまたする)
次のタイミングに備えて、食後などのサインをより注意深く観察する
失敗は「タイミングを逃した」というだけのことです。
焦らず、繰り返しのなかで覚えさせていきましょう。

⬆️12年前の動画から切り取りました。猫は基本きれい好きで、トイレは素人の私でも教えるとすぐに覚えました。
これは、自分のトイレしやすいポジションを探して掘り掘りしてるところです。
体がちっちゃくてトイレが大きく見えます。私がトイレ砂をいろいろ試していた頃(多分)。
ペット禁止物件で絶対に徹底したい「ニオイ・汚れ対策」
賃貸物件の原状回復ルールの観点から、またペット禁止物件でのトラブルを防ぐためにも、
ニオイと汚れへの対策は保護初日から徹底してください。
退去時の高額な修繕費用の請求を避けるためにも、
「その日のうちに対処する」習慣が非常に重要です。
おしっこ・うんちは汚れた部分だけすぐに片付ける
トイレ内の汚れはもちろん、万が一粗相があった場合は発見次第すぐに処理することが鉄則です。
特に猫のおしっこに含まれるアンモニアは、時間が経つほどニオイが強くなり、
フローリングやカーペットの繊維に染み込んでいきます。
放置時間が長いほど取り除くのが困難になり、原状回復コストも上がります。
対処の手順はこちらです。
- ティッシュやペーパータオルで固形物や水分を押さえるように取り除く(こすると広がるので注意)
- 乾いたタオルで水分をさらに吸い取る
- 後述の酵素消臭剤を使ってニオイの根本を除去する
「後で掃除しよう」は禁物です。気づいたその場で対処する習慣をつけてください。
人間の消臭スプレーは猫に猛毒!必ずペット専用の酵素消臭剤を使う
ニオイが気になると、ついファブリーズなど市販の消臭・芳香スプレーに手が伸びがちですが、
これは猫に非常に危険です。
市販の消臭スプレーや芳香剤に含まれる成分(特にエタノール、精油類、フェノール系化合物など)は、
猫にとって中毒を引き起こす可能性があります。
猫はグルーミング(毛づくろい)で床に落ちた成分を直接口に入れてしまうため、
人間には無害な量でも深刻なダメージになることがあります。
消臭には必ずペット専用の酵素消臭剤を使用してください。
酵素消臭剤は、ニオイの原因物質そのものを酵素の力で分解します。
表面的にニオイをごまかすのではなく根本から除去できるため、
賃貸の床や壁のニオイ残りを防ぐのにも非常に効果的です。
使い方も簡単です。
- 汚れた部分の水分を先に取り除く
- 酵素消臭剤をスプレーして、少し時間をおく(商品の指示に従う)
- 乾いたタオルや雑巾で軽く拭き取る
これだけで、ニオイの染み付きをかなり防ぐことができます。
賃貸での一時保護期間中は、一本手元に置いておくことを強くおすすめします。
(きえ〜る)
酵素消臭剤は「気になったときだけ使う」のではなく、
トイレ掃除のたびに習慣的にさっとスプレーしておくのが効果的です。
特に木製フローリングはニオイを吸収しやすいので、
トイレ周辺の床には定期的に使っておくと退去時の安心感が違います。
まとめ & 次に準備すること
この記事のポイントをまとめます。
- トレーはふちの低い子猫専用を選ぶ
- 猫砂は基本の鉱物系・おから系に加え、ニオイ対策としてひのきチップも有効
- しつけは食後などのサインを見て、静かにトレーへ誘導するだけ
- 粗相しても絶対に叱らない(隠れてするようになる)
- ニオイ処理は発見次第すぐ、酵素消臭剤で
さて、保護初日は「猫っておとなしいんだな」と感じている方もいるかもしれません。
それ、注意が必要です。
私も経験があるのですが、保護直後の子猫が大人しいのは、
ただ体力がないだけのことがほとんどです。
ご飯を食べて少し元気が戻ってくると、別の生き物のように動き回り始めます。
夜中に走り回る、壁や家具に爪を立てようとする、棚のものをなぎ倒して専用キャットウォークにする……。
夜泣きが始まる……賃貸暮らしにはなかなかハードな展開が待っています。
次は、お部屋の環境づくりと夜泣き対策について詳しく解説します。
保護生活の中でも特に「これが一番つらかった」という声が多い夜泣き問題、
しっかり準備しておきましょう。
→ 第8話:賃貸でもできる!子猫の爪とぎ・引っ掻き対策と部屋の環境づくり(リンク)
→ 第9話:泣き止まない!子猫の夜泣き対策と夜間の過ごし方(リンク)


